ポリグロット0年生

 学生時代の目標として多くの言語を話せるようになるということがある。いろんな言語を話せる人に対して憧れがある。実際にポリグロット(多言語話者)であった種田輝豊さんの『20ヶ国語ペラペラ』は愛読書である。また言語関連のエッセイはよく読んでいる。現状としてはいろいろな参考書類は持っているのだがどれも軽く触れたぐらいで本腰を入れて勉強したものがないというのが問題である。第二外国語として勉強しているのがフランス語で、一応本として持っているのはアラビア語サンスクリット語ラテン語、古典ギリシャ語、チェコ語、ドイツ語、ノルウェー語、フィンランド語、ポルトガル語などである。種田さんの本に書かれている方法を真似するなりして今年中にある程度全体的なレベルを上げたいと思っている。正直今一番やる気がある科目は諸外国語だと言っても過言ではないと思う。

 英語をないがしろにしていることは何か問題があるのだろうか。自分は英語に対するモチベーションが全く無い。どれほどかというと必修の英語の授業に全く出席せずに単位を落とすほどである。もともと諸外国語がよくできて英語はあまりできない人は土台の無いピラミッドのような、筋トレをせずにプロテインだけ飲み続けるような、どこか土台の欠けたような感覚があったが、実際そこまで気にすることでは無いのかもしれないと考え始めている。後述するように日本以外の人とコミュニケーションをとれるようになりたいという気持ちえ諸外国語の勉強に惹かれているわけではないのだから(単位を取らないと卒業できないのでそこは英語を頑張らないといけないが)。

 現在の問題点としてはゴールが明確ではないということがある。外国語を勉強する理由はいろいろあるだろうが、結局日本以外の人と意思疎通する道具として勉強する人が多いのでは無いだろうか。大人向けの英語の語学学校などもビジネス用の英語の学習と銘打って開講しているところも多い。自分には話したいという気持ちがあるわけでもない。自分にとって外国語の学習が魅力的なのは自分がかっこいいなと思う人がそんな人だからとか自分を遠くの場所に連れていってくれる感覚がするからとかなど抽象的である。こんな状態で長続きするのかとても不安である。

 おそらく言語に関して文を書くことは増えていくと思うので、面白く、興味深い内容が書けるようになりたい。言語に関して言語化できないならそれは何のための言語なのだろうか、ということだ。